現在、日本では1億人84万人以上がインターネットを利用していると、総務省がインターネットの普及率について発表しています。今や、大多数の日本人がネットを利用して、買い物したり、自分が行こうとしているお店を探したりしています。
インターネットが普及する前、広告といえば、チラシや新聞広告、テレビCMが主流でした。今でもそれらの広告媒体は重要ですが、ホームページの役割は大きくなり、会社や店舗のホームページを制作することは当たり前になりつつあります。
集客の方法論を考えた場合、ホームページとそれ以外の広告媒体は、全く別物だと思えるかもしれません。しかし、ホームページを制作するの集客法は本質的にほとんど同じだということです。
結局のところ、商品の宣伝は、商品が他よりも安く、良い商品で、安心して買い物ができるということをアピールすることが重要です。
そして、制作されたホームページが他の広告媒体と違うところは、SEO対策、つまり、Googleなどの検索エンジン対策が必要だということです。
ホームページ制作で集客を成功させるには、安さのアピール、安心感のアピール、SEO対策が重要です。
目次
ホームページを制作して安さをアピール
他のお店で商品を買うのではなく、自分のお店で買い物をしてもらうためには、他店よりも安いことをアピールしなければなりません。
安さをアピールする方法は2つあります。一つは、他社より価格を安くして、価格自体が安いことを強調する方法です。もう一つは、価格が同じだったとしても、他のお店よりも、より商品価値が高いことをアピールする方法です。
そして、それらをアピールするには、ホームページを制作して行うことは非常に強力な手段になります。
ホームページを制作して価格自体の安さのアピール
他店よりも価格の安さに自信がある場合、ホームページを制作して値段が安いことを強調してアピールすることが効果的です。
例えば、お店でコーヒーを販売するとします。その地域でコーヒーが200円でしか販売していないとします。あなたが、お店でコーヒーを150円で販売していれば、その地域のお客様は、あなたのお店でコーヒーを買うことになるでしょう。
しかし、あなたのお店が地域で一番安いことをみんなに周知してもらわなければなりません。
こういった場合、ホームページを制作する際に、他店よりも価格が安いことを強調することで、多くの人があなたのお店で商品を買ったほうが良いことをアピールすることができます。
ホームページを制作して同じ値段での価値の高さのアピール
価格は同じでも、他店の同様な商品よりも、価値が高いことをアピールする方法もあります。
商品の価格が他のお店とあまり変わらないことがあるかと思います。そういう場合は、他店とは同じ価格でも、価値が高いことをアピールすることができます。
例えば、先ほどの例と同じように、あなたのお店でコーヒーを150円で販売していたとします。そして、他店でも同様にコーヒーを150円で販売していたとします。
この場合、価格が並んでしまうため、お客様はあなたのお店の方に行く理由がありません。そういう時は、あなたのお店の商品が、他のお店の商品と同じ値段でも、より価値が高いことを示せばいいわけです。
コーヒーの値段は他の店と同じ150円ですが、厳選された高品質のコーヒー豆を使用していることをホームページを制作して宣伝します。また、焙煎にも相当なこだわりがあることをホームページでしっかりとアピールします。
そうすると、価格は同じコーヒーでも、より高い価値を持っていることがアピールできます。つまり、値段は同じでも、価値に比べて安いことをホームページでアピールすることができるわけです。
広告としてホームページを制作する強み
ホームページは、広告として価格や価値をアピールするのに有利です。
ホームページは他の広告媒体と比べても、値段や良さをアピールすることに向いています。それは、他の媒体と比べて、簡単にホームページ内のページを制作して広告内容のボリュームを増やせるからです。
広告媒体はさまざまな種類があります。
具体的には、チラシ、新聞広告、テレビCM、ラジオCMなどがあるでしょう。これらの媒体と比べて、ホームページはチラシや新聞広告、テレビCMのように、広告の内容を書く枠は決まっていません。
チラシは通常A4一枚に収めなければならないでしょうし、新聞広告はなおさら広告を書くスペースが小さくなります。
テレビCMは数秒から数十秒の中に納めなければなりません。それと比べて、ホームページは際限なくページを制作して、いくらでも詳細に商品の良さを伝えることができます。
制作したホームページで安心感のアピール
商品を買ってもらうためには、お店の安心感を持ってもらうことが重要です。いくら商品の良さを説明して、どこよりも安いことを納得してもらっても、お店に対して不信感を持たれては、商品は売れません。
お客様に信頼してもらうためには、Q&Aなどをホームページで制作して、お客様が抱きそうな疑問に一つ一つお答えします。
そして、ホームページ内に経営理念のページを制作して示すことで、しっかりとした企業倫理を持っていることを感じてもらいます。さらに、経営者やスタッフなどの顔写真やプロフィールをホームページ上で公開することで、お客様に親近感を持ってもらうと、ますます信頼性が高まるでしょう。
制作したホームページでお客様の不安を解消
Q&Aなどをホームページに設置して、お客様が不安を抱きそうなことに答えることで、信頼性を高めることができます。
例えば、洋服をインターネットで販売するホームページを制作したとします。
お客様は、「サイズが合わなかった場合、返品することは可能?」などといった疑問を持つかもしれません。こういう時は、制作したホームページ内で、あらかじめQ&Aで疑問の回答を用意することで、お客様からの安心感を得ることができます。
今まで一度も商品を買ったことのないホームページで、何か買い物をするということは不安なものです。不安に思って購入していなかった人が、潜在顧客の何割かを占めていたとしたら、非常にもったいないことです。
このような場合、ホームページ内でQ&Aのページを制作して回答を準備することで、多くのお客様を獲得できることになります。
経営理念を提示
経営理念や会社のコンセプトを示すことで、お客様に安心感を持ってもらうことができます。
例えば、世界的に有名なtwitter社のtwitterの理念を見てみましょう。
「私たちは表現の自由を信じ、すべてのユーザーが、世界に影響を与える力を持っていると考えています」
「私たちは政治的活動および献金について透明性を保っています」
twitter社の理念を見ると、企業倫理の高さや、社会に対する責任感の高さがうかがえます。
このように、経営理念を示すことにより、企業の信頼感は高まります。
積極的に会社が持っている善意を示すことで、会社への信頼感が高まります。そうすることで、同時に商品への信頼性が高まり、積極的に商品を購入しれもらえるようになるわけです。
親近感の演出
ホームページの制作時に、会社の代表者やスタッフの、写真やプロフィールなどを入れると、親近感が湧いてイメージが良くなります。
例えば、あなたが一戸建の購入を考えていたとします。一戸建ては何千万円もします。そうなると、購入する不動産屋さんが本当に信用できるのか、ものすごく気になるところです。
このようなときに、不動産屋さんの社長さんやスタッフの顔写真・プロフィールなどがあると、大きな安心材料になるでしょう。
もちろん、安心してもらうためには、どのように写真を撮るか、どのようにプロフィールを書くかも重要になります。
写真で親近感をえるには、笑顔でニコニコした写真がいいでしょう。プロフィールも、具体的な趣味や興味などを書くことで、人間味が伝わります。そうすることで、親近感や愛着が湧き、お店への信頼性を高めることができるでしょう。
SEO(サーチエンジン最適化)対策
ホームページを制作する上で非常に重要な要素に、SEO対策があります。
SEOは、Search Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと、検索エンジン最適化という意味になります。
SEO対策とは、簡単に言うと、Googleなどの検索エンジンで表示されやすくするように、制作時にホームページを調整することです。
これは、チラシやテレビCMなど、他の広告媒体にはない作業です。しかし、ホームページを立ち上げた場合には重要で、うまくやると飛躍的にアクセスが増え、大量に商品が売れる可能性があります。
SEO対策はGoogle対策
2018年4月現在、日本の検索エンジンシェアはStatCounterによると、Googleが70.45%、Yahooが24,26%、bingが4.48%になっています。ところが、第2位のYahooの検索エンジンのシステムはGoogleのものが使用されています。
このため、GoogleとYahooのシェアを足すと94.71%となり、ほとんどがGoogleの検索システムだと考えられるため、Googleに対する対策をすることになるわけです。
制作したホームページがGoogleで上位に表示されるには
Googleで上位に表示されやすくするためにはどうすればいいか?それは、良質なコンテンツ(内容)のサイトをつくることです。
それでは、良質なコンテンツ(内容)とは何か?これが非常に難しい問題です。
実は、Google社が良質と判断するアルゴリズム自体が非公開で、Googleの関係者以外はだれもわかりません。
ただし、原則やガイドラインは公開されており、これらに従って制作することで、より上位の検索結果に表示されることになります。
Googleの検索の仕組みとして、考慮される要素が公開されています。
考慮される要素の例:
•ウェブサイトのコンテンツのデータ 鮮度
• 特定のサイトにリンクしている他の ウェブサイトの数とそのリンクの権限
•ウェブページ上の語句
• 検索キーワードの同義語
•スペルチェック
• サイト上のコンテンツの質
•ウェブページの URLとタイトル
• 最適な結果の種類は何か (ウェブページ、画像、動画、 ニュース記事、パーソナル検 索結果など)
•カスタマイズ
•そのユーザーとつながってい る人がすすめている結果
Googleは、200を超える要素から、ホームページを上位にランクインさせるかどうかを判断していると発言しています。
そのなかには、ページのコンテンツの質、情報の鮮度、バックリンク(その記事へのリンク)の数などが含まれます。
この中で最も重要なのは、作成するページのコンテンツ(内容)の質です。つまり、雑誌や新聞の記事などのように、中身があって、人が読んで得になる内容か、ということが最も重要な判断基準になっているということです。
しかし、実は、Googleはページのコンテンツの質を判断するときに、人間がその内容を読んで、いい内容だとかを判断しているのではありません。ほとんどコンピュータが判断しています。
ところが、いくらコンピュータとはいえ、人間と同じように、直接記事を読んで「素晴らしい記事だ」と言った判断は出来ないわけです。
このため、文章内のキーワードを分析したり、そのページに多くの人からリンクされているかなどを計測することで、間接的にページのコンテンツの質を測定しています。
このように、中身があって、だれもが読みたくなる記事であれば、多くの人がその記事を読みます。そして、ある人があなたの記事に魅力を感じ、その記事を元に記事を書きたいと思えば、あなたの書いた記事にリンクを張ることになります。
つまり、良質なコンテンツ(内容)は多くの人が読みたいものです。Googleはそれらを機械的に探し出し、検索上位に表示しています。
まとめ
ホームぺージを制作して、集客を成功させ、お客様に商品を買っていただいて、売り上げを上げるためには、安さのアピール、安心感のアピール、そして、SEO対策が重要であることがお分かりいただけたと思います。
これらは、いままでの広告媒体である、チラシやテレビCMなどと同様であることもわかりました。そして、新たな要素として、SEO対策が必要であることもわかりました。
これらの基本に沿ってホームページを制作することによって、お客様に気持ちよく商品を購入いただき、長期的なお店や会社の発展が見込めるでしょう。
著者紹介
松川 幸一
ホームページズ沖縄 代表
沖縄県那覇市生まれ。ホームページ制作のエキスパート。興南高等学校卒業。京都コンピュータ学院卒業。京都大学院大学ウェブビジネス技術研究科修了。情報技術修士。石材関連会社で会計システム導入・ウェブ制作プロジェクトを推進。二児のパパ。趣味は読書とドライブ。